松本城の見学を終えたあと、松本周遊バス「タウンスニーカー」に乗って、国宝・旧開智学校へ行ってきました。
実際に見学して感じたのは、旧開智学校は美しい建物を見るだけではなく、昔の教室を巡りながら松本の教育の歴史をじっくり学べる場所だということです。
展示室が多いため、見学時間は45分~1時間ほど見ておくと安心です。
ただし、校舎内は2階建てで、上下の移動には階段を使います。靴を脱いでスリッパに履き替えるため、階段や履物に不安がある方は、事前に館内の様子を知っておくと見学しやすくなります。公式サイトでも、創建当時の姿を残しているため、2階へは階段のみと案内されています。
松本城の階段や見学時間については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
旧開智学校はどんなところ?
旧開智学校は、明治9年(1876年)に完成した、和風と洋風の意匠を組み合わせた擬洋風建築の学校です。
松本の大工棟梁・立石清重(たていしせいじゅう)が設計と施工を担当しました。正面には、龍の彫刻と西洋風の天使が並び、ほかではあまり見られない独特な外観になっています。
昭和38年(1963年)まで約90年間、小学校の校舎として使用され、令和元年(2019年)には、近代学校建築として初めて国宝に指定されました。
松本城からタウンスニーカーで旧開智学校へ
今回は松本城の見学後、タウンスニーカー北コースに乗車しました。
松本城の見学後、「松本城・市役所前」から北コースに乗り、「旧開智学校」で下車しました。バス停から旧開智学校までは徒歩約1分です。松本駅から歩く場合は約25分かかるため、暑い日や雨の日はバスを利用したほうが移動しやすいと感じます。
なお、2026年8月時点では、7月6日から9月中旬まで敷地内で園路改修工事が行われています。校舎内は見学できますが、敷地の一部に入れない場合や、工事の状況によって建物の外観が一部見えにくくなる場合があります。期間中に訪れる場合は、旧開智学校公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
現在の1日乗車券は大人500円、小児(小・中学生)250円です。松本市内を複数回バスで移動する日には利用しやすい乗車券です。
なお、旧開智学校では、受付で1日乗車券を提示すると、一般540円、小・中学生270円の割引料金で入館できます。

旧開智学校の観覧受付。タウンスニーカー1日乗車券の割引もこちらで提示します。
まずは無料で見学できる旧司祭館へ

水色の外壁が印象的な松本市旧司祭館。無料で見学できます。
旧開智学校へ入る前に、斜め向かいにある松本市旧司祭館を見学しました。
旧司祭館は、明治22年(1889年)にフランス人神父によって建てられた西洋館です。かつてはカトリック教会の宣教師たちの住居として使われ、現在は長野県宝に指定されています。入館は無料です。
建物は2階建てですが、旧開智学校ほど展示量は多くありません。私は室内を見て回り、所要時間は約15分でした。
旧開智学校とは雰囲気の異なる洋風建築を見学できるので、時間に余裕があれば一緒に立ち寄るのがおすすめです。
高橋家住宅へ歩いてみた
続いて、旧開智学校から松本市高橋家住宅まで歩いてみました。
Googleマップを確認しながら細い路地を進み、住宅の間を抜けて約5分で到着しました。
高橋家住宅は、松本市内に残る数少ない武家住宅の一つです。松本藩が藩士の住まいとして所有していた官舎で、現在は無料で公開されています。
ただし、開館日は限られています。
3月~11月:土曜日・日曜日・祝日
12月~2月:日曜日のみ
観覧料:無料
私が訪れた日は閉館していたため、今回は外観だけを見て旧開智学校へ戻りました。次回は開館日を確認して、室内も見学してみたいと思います。

松本市に残る武家住宅の一つ、高橋家住宅。
靴を脱いで旧開智学校の見学スタート
旧開智学校へ戻り、受付でタウンスニーカー1日乗車券を提示し、割引料金で入館しました。校舎の入口は、建物を正面に見て右端にあります。
入口で靴を脱ぎ、下駄箱に入れるか、用意されている下足袋に入れて持ち歩くかを選べます。スリッパも用意されているため、履き替えてから館内へ進みます。
入口と出口は同じ場所です。靴を持ち歩きたくない場合は下駄箱を利用したほうが、展示を見学しやすいと思います。

旧開智学校の見学入口。入口と出口は同じ場所です。
昔の教室を巡るように展示を見学
見学は1階からスタートしました。
訪問時は特別展示室のほか、第1展示室から第7展示室まであり、昔の教室を一つずつ巡るように見学します。
展示されているのは、旧開智学校の歴史や校舎の建築、学校に関わった方々、松本の教育に関する資料などです。
長い廊下の両側に教室が並ぶ様子からは、実際に学校として使われていた当時の雰囲気も感じられました。
館内では、フラッシュ撮影と展示ケース内資料の撮影はできません。写真を撮る場合は、展示室ごとの案内表示も確認しておくと安心です。

木の床と教室が並び、学校として使われていた当時の雰囲気を感じられる廊下
2階へは階段のみ
1階の奥にある階段から、2階へ上がります。
校舎内にはエレベーターがなく、2階の展示を見るためには階段の上り下りが必要です。
2階には、明治天皇御座所や、第8展示室から第13展示室までがありました。
展示室の数が多いため、建物の外観を見るだけのつもりで入館すると、思っていた以上に時間がかかるかもしれません。
急がず展示を見ていたところ、あっという間に1時間近くたっていました。

旧開智学校校舎の展示室案内図。1階と2階に多くの展示室があります。
旧開智学校の所要時間
今回の見学時間の目安は次のとおりです。
| 見学場所 / Place | 所要時間の目安 / Estimated time |
|---|---|
| 旧司祭館 / Former Priest’s House | 約15分 / About 15 minutes |
| 高橋家住宅への往復 / Walk to Takahashi Residence | 約10~15分 / About 10–15 minutes |
| 旧開智学校 / Former Kaichi School | 約45~60分 / About 45–60 minutes |
| 全体 / Total | 約1時間15分~1時間30分 / About 75–90 minutes |
高橋家住宅の室内も見学する場合は、その分の時間に余裕を持っておくとよいでしょう。
松本・安曇野の旅に、もう一つ体験を加えたい方へ
旧開智学校と周辺施設を見学したあとに、もう一つ体験を加えたい方は、松本・安曇野周辺の体験プランを先に確認しておくと、移動時間を含めた予定を組みやすくなります。開催日や空き状況はプランごとに異なるため、旅行日が決まった段階で比較しておくと安心です。
見学後は信州そば「やまとう」で昼食

旧開智学校から歩いて立ち寄った「信州城下そばと天ぷら やまとう」
見学後は靴に履き替え、建物の全景を眺めながら受付まで戻って退場しました。
そのまま10分弱歩き、「信州城下そばと天ぷら やまとう」で昼食をとりました。
入口の発券機で受付を済ませ、番号を呼ばれるまで約15分待ちました。
暑い日だったため、天ざるそばを注文。そばはのど越しがよく、歩いたあとの休憩にもぴったりでした。
やまとうの営業時間は11時から16時まで。定休日は木曜日を基本に、特定日の休業もあるため、訪問前に公式サイトなどで確認しておくと安心です。店の前には3台分の駐車場があります。

暑い日に注文した、信州そばと野菜の天ぷらを味わえる天ざるそば。
食事後は、正式名称が「池上百竹亭(いけがみひゃくちくてい)」のバス停からタウンスニーカーに乗車しました。
旧開智学校の基本情報
| 項目 / Item | 内容 / Details |
|---|---|
| 名称 / Name | 国宝旧開智学校校舎 / National Treasure Former Kaichi School Building |
| 所在地 / Address | 長野県松本市開智2-4-12 / 2-4-12 Kaichi, Matsumoto, Nagano |
| 開館時間 / Hours | 9:00~17:00・最終入館16:30 / 9:00 a.m.–5:00 p.m.(Last admission at 4:30 p.m.) |
| 観覧料 / Admission |
窓口:一般700円、小・中学生300円/電子チケット:一般600円、小・中学生300円 Counter: Adults ¥700, Elementary and junior high school students ¥300 / Online: Adults ¥600, Elementary and junior high school students ¥300 |
| 休館日 / Closed |
3~11月は第3火曜日、12~2月は毎週火曜日(休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 Third Tuesday from March to November and every Tuesday from December to February. If the scheduled closure falls on a holiday, the museum closes the following day. Closed from December 29 to January 3. |
| バス / Bus | タウンスニーカー北コース「旧開智学校」徒歩1分 / 1-minute walk from Kyukaichi Gakko bus stop |
| 徒歩 / On foot | 松本駅から約25分 / About 25 minutes from Matsumoto Station |
| 駐車場 / Parking | 無料・約20台・見学者専用 / Free, about 20 spaces, for museum visitors only |
| 館内移動 / Accessibility | 2階へは階段のみ・スリッパに履き替え / Stairs only to the second floor; slippers required |
| 公式サイト / Official website |
旧開智学校公式サイト |
松本城と一緒に巡るなら宿泊も便利
松本城と旧開智学校は同じ日に回れますが、展示をじっくり見ると、想像以上に歩く時間や見学時間が長くなります。
松本駅周辺に宿泊しておけば、朝から松本城へ向かいやすく、旧開智学校や周辺の飲食店も余裕を持って楽しめます。
松本城と旧開智学校を、時間に追われず巡りたい方へ
朝から松本城を見学し、その後に旧開智学校や周辺の建物を回るなら、松本駅周辺のホテルを先に確保しておくと移動しやすくなります。旅行日が決まっている場合は、満室になる前に料金と空室だけでも確認しておくと安心です。
まとめ|旧開智学校は45分~1時間あるとゆっくり見学できる
旧開智学校は、美しい擬洋風建築と昔の教室の雰囲気を楽しみながら、松本の教育の歴史を学べる場所でした。
展示室が多いため、所要時間は45分~1時間ほど見ておくのがおすすめです。
2階へは階段のみですが、松本城からタウンスニーカーでアクセスしやすく、無料で見学できる旧司祭館や高橋家住宅も周辺にあります。
松本城とあわせて、時間に余裕を持って巡りたい松本の歴史スポットです。

松本城とあわせて立ち寄りたい、国宝旧開智学校校舎。

